大量の花粉飛散に要注意!!|ふるかわ皮ふ科・形成外科クリニック|西宮の皮膚科、形成外科、アレルギー科、美容皮膚科、美容外科

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医療コラム

大量の花粉飛散に要注意!!|ふるかわ皮ふ科・形成外科クリニック|西宮の皮膚科、形成外科、アレルギー科、美容皮膚科、美容外科

大量の花粉飛散に要注意!!

 今年も花粉症の時期に入ってきました。少しずつ暖かくなってきて、気分も上昇してくる時期なのに、こういうときに限って、本当に嫌なものです。年々、花粉症にかかる方も増加してきており、注意が必要です。

日本のアレルギー性鼻炎と言えば、スギ花粉症の割合が高いです。過去のスギの植林に始まり、今から40年前ぐらいからスギ花粉の大量飛散が始まりました。スギ花粉は数十kmの長距離の飛散も珍しくありません。スギが育ってない離島部を除いて、患者数は増加の一途を辿っているのが現状です。スギが終わると次はヒノキ花粉とまだまだ続くので、春は生活のQOLを保つのが大変だと思われます。コロナウイルスと間違われる危険性もはらんでおり、治療の必要性もますます求められている今日このごろです。

 

日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会などが全国の耳鼻咽喉科医とその家族約2万人を対象に実施した鼻アレルギーの全国疫学調査によると、2019年のスギ花粉症の有症率は38.8%と、データの遡れる1998年の16.2%から2倍超となった。¹⁾年代別では10代や20代の増加が著しい。10代の有症率は98年の19.7%から19年には49.5%と約20年間で約2.5倍に増えた。20代も18.7%から47.5%になった。²⁾との試算もあります。

 

治療薬も昔と比べて、かなり発展してきています。今でも内服が中心ではありますが、内服しても以前よりも眠気が少ない薬、11回で内服がすむ薬など、その選択肢は広がっていると考えます。さらに、花粉症に伴うアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎は、内服薬プラスαとして、点鼻液や点眼薬があります。こういった薬を組み合わせることが重要と考えます。さらに、アレルギー採血を行うことにより、詳細な原因を調べることも出来ます。本当にスギ花粉が原因なのか?実は、買っているペットが鼻炎の原因だった!なんてことも、考えられるからです。そういった観点からも、皮膚科専門医などアレルギーを専門としている病院を受診することをお勧めします。

 

■引用文献

1-2)日経電子版

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